日課

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二人の反応が気になってちらりと二人の表情を伺う。 「仲いいの?」 「へ?」 「だから、その人と」 首を傾げて、亜弥を見る。 「まさか。その人の後ろに座るのが日課って言ったでしょ?」 「え、座るだけ?」 「うん」 「変なの」 最初から座るのが日課って言ってるのにな、と苦笑しつつ、葵を見る。 「おかしいかな?」 「いいんじゃない」 「そっか」 ちょっとほっとした。 こういう瞬間、亜弥も葵も欠かせない存在だなって思う。 三人で仲良しなんてうまく行かないと言う人もいるけどあたしたちは三人じゃなきゃいけない。 「ね、葵の日課は?」 「読書」 やっぱりなこたえに亜弥と顔を見合わせて笑う。 .
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