雨の午後

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『下を向いていたって仕方がないでしょう!貴方達は人に恥ずべき生き方をしてきたの!?……私の弟は京の町で言われるような鬼なんかじゃないわ!』 清太くんが肩を震わせていた 『全く貴方はさっきから泣いてばっかりね。いいからトシさんや若先生の話をして!!町でやってる講談話は胸くそ悪いもんばっかりで聞く気にならないの!!』 頷きながら涙を拭う清太くんが何故だか笑っていた 『近藤先生はこちらでは若先生なんですね』 『あら、泣いたり笑ったり忙しいのね』 クスクスと今度は笑いながら肩を揺らす 『流石、沖田先生の姉上ですね。なんだかよく似ている気がして。私は沖田先生が大好きでした。いいえ、今も。私はあの人に憧れています』 真面目な顔になって姿勢をただして、清太くんははっきりと言った 総司が憧れられてたなんてなんだか笑っちゃうけど 悪い気はしなかった
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