姉◯ゃんと、しようよ(笑)

2/11
355人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
麗らかなSunday。 それは僕が、16歳の誕生日を迎えた日から始まる。 見たこともないような、素晴らしい大自然に囲まれて目の前には雄大な滝がゴウゴウと激しい音を発てながら真下へと流れている。 真下は白い霧に包まれているが、かなり深い印象を受ける。 『・・・ら』 「・・・?」 一瞬、誰かのささやくような声が聞こえたが滝の音に掻き消されよく聞こえなかった。 いやしかし清々しい景色のせいか、はたまた滝から溢れているマイナスイオンのせいか、現状の僕はとてもみなぎっています。 いや、下ネタ的な意味じゃなくて。 「うーん、空がとってもBlu-ray」 『おら、話聞けや』 「!」 僕は突如聞こえてきた喧嘩腰の声に、挙動不審。 咄嗟に、某ゲームの主人公よろしく段ボールで身を隠していた。 『いや、隠れてねぇから』 「・・・」 冷静且つ的確な突っ込みに、少々恥ずかしくて新手の羞恥プレイかと思った僕は負け組。 『おまえは選ばれた、だから名前を教えろ』 ・・・あたらすぃ宗教か何かの謳い文句か? まず、人にモノを聞く時は自分からだろう? こう言う時はまず――― 「ペ・・・ル・・・ソ・・・・ナ・・・」 『我は汝、汝は我----って、ちげぇから。俺は神だ、故に早く名前を言え。さもなくばお前を地獄に落としてやる』 ・・・そうか、新世界の神とはこういう横暴な奴の事を言うのか、なるほど。 てか、ペルソ◯知ってるんだ、友達。 「僕はジャック----」 『フロストとか言ったら、俺の不夜城レッド食らわす』 「・・・ニコルソン」 『いや誰だお前』 どうやら、ちょっとお茶目な神様ですね。 僕には敵わないけど。
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!