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それから、暫し休憩のお時間をとらせていただいた。
僕のお味噌と胃に。
「・・・ふぅ・・・」
吐き気はだいぶ治まったようだ。
どうやら、法則の沈静化に成功したようだ。
万歳。
気分が優れて参りましたので、ゆかり姉に暴走の意図を質問することにしました。
「ねぇ、なんでこんなとこに来たのさ?」
まぁ、これで理由が無かったら電車代せびって、電車で帰りますよ。
えぇ、もちのろん。
「・・・そこに・・・海があるから」
「さ、帰ろ」
「まぁまぁまぁまぁ・・・・・・早い子は嫌われるぞ、座れ」
「・・・はい」
と言うか、既にまぁまぁ言っている間に僕の肩を掴み、と言うより肩の上から万力でプレスされるように座らされていた。
「実はな、数学の先公がな・・・今時、バイクのファイアーパターンはださいなんて言いやがったんだよ・・・!!」
「・・・はぁ・・・?」
なにやら拳を握り、ぷるぷると全身を戦慄(わなな)かせている。
そして、バッと顔をあげながら僕に叫ぶ。
「族=ファイアーパターンは鉄板だろ!ポリシーだろ!」
「いや、人によるでしょ」
「いや、俺のポリシー」
「族=とか言わなくて良かったんじゃね?」
「いやこれは族の眉間に関わる!」
「沽券な沽券、眉間はしわよるだけだから」
「確かにな、ははは。まぁ、青き衝動に駆られた訳だ」
・・・。
結論
ムシャクシャしてやった。
「次はどこいっかなー?」
しかも、反省すらしていない。
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