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自宅にて―――
「なぁ、なんで朔はソファで腐ってるんだ?」
「・・・うんうん・・・口からなんか白いものが出てる・・・」
「い、いやぁ・・・なんでかなぁ~最近の若い奴はよくわかんないなぁ~」
・・・。
おい、元凶がなんかほざいているんですけど。
櫻姉と閑は、不思議そうなモノを見るような瞳でソファで意気消沈している僕を見ながら、ゆかり姉に事の事情を聞こうとするもゆかり姉は素知らぬ振り。
「可哀想な朔ちゃ~ん・・・ごろごろ~・・・」
「うぐぇっ・・・」
仕舞いには、本当にそう思っているのかどうかも怪しい馨姉のボディプレス。
・・・やめろ!
僕の上で胸を弾ませるな、この巨乳めがっ!
「・・・」
なんて思っていたとしても、既に僕のライフポイントは0と同じ。
クリッターすら呼び出せない。
・・・しかも、段々と目の前が暗くなってきていた。
薄れ逝く意識の中で、何故か自慢げに自分の小さい胸を張る閑の姿が、意味は解らなかったけどなんか可哀想な気がした。
「・・・早く逝け・・・!」
「ぐふっ!!」
気付けば馨姉が僕の上から居なくなり、それを見計らった様なタイミングで閑の膝がきました。
「す、水月はあかん・・・」
目の前が真っ暗になった。
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