恋色マスタースパーク

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深い深い海の底へ 暗い暗い闇の中へ 浮かべ 願え 気泡起て されども、底へと辿り着く 絶望すべき場所 あえて接続 それなら 夢も希望もすべからくも ただ、続く日常 次の事象 つぎはぎな事情 恩情は音声(おんじょう)はなく ただ 行きつく先 冗談まみれの 世界にすがる 私一人無情。 起きたらそこは、綾波だった。 『私・・・こんな時、どんなランボーで攻めれば良いか、解らないの』 「迷彩柄で良いと思うよ」 「いてっ!」 僕はうすっぺらい綾波を見ながら起き上がると、どたっと言う音と何者かの悲鳴がベットの下から聞こえた。 と言うか、僕の部屋のポスター取んなよ。 「朔、起きる時は起きるって言え!!」 「起きて欲しいなら、起きてと言え、後ポスター取んなよ」 金色のやmげふんげふん 金色の髪がちらりと見える。 床に頭を打ち付けたのか、後頭部を摩りながらゆか姉がむくりと起き上がる。 しかも、意味の解らないキレ方をしながら。 「全く、気遣いの知らん奴だな、お前は」 「その言葉、そっくり返すよ」 「・・・ちっ・・・」 「やめて!ポスターをそっと抱き締めないで!!」 僕の綾波がぐしゃぐしゃになるぅぅぅぅ!! 「けっ、現実の姉より大事かよ」 「せめて、現実よりの姉がいたら大事にしたいかな」 「・・・はぁ?」 可哀想なモノを見るような目で見ないで。
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