26人が本棚に入れています
本棚に追加
そしてそうこうしている間に元・訪問者の身体から熱が引いていく
ロキ「…………そろそろ落ち着いてきたみたいだな。気分はどうだ?」
?「んー……何か、あんまり召喚獣になったっていう実感はないっスね……感覚とかも今までと変わりないというか……」
ロキ「だろうな。餓鬼は人間とさほど変わりはない種族だから戦闘とかにならない限り実感はわかないと思うぞ?……少々大食らいにはなるがな」
そう言ってクックッと喉の奥で笑うロキの表情は先程とは別人のようだった
ロキ「……ああ、そういえばまだ名を聞いてなかったな」
?「名……って俺のっスか?」
ロキ「他に誰がいる?」
?「あ、そうっスね。……俺はキーノ。キーノ・ハルジオンっス」
ロキ「キーノ、か……OK、記憶した。僕はロキ……冥王ロキだ。そうだな……気軽にロキ様とでも呼んでもらおうか←」
キーノ「……それは気軽っていうんスか?」
キーノが若干呆れ気味に言うとロキは冗談だ、と言って軽く笑った
ロキ「まあ、これからよろしく頼む、キーノ」
そう言うとロキは部屋の扉に手をかけた
そのロキをキーノが軽く呼び止める
キーノ「もう行くんスか?」
ロキ「ああ。本当は仕事のことや城のこと等、教えてやりたいのはやまやまなんだが……生憎冥王も暇じゃないんでな。それは後で別の奴に頼んでおくとしよう」
そしてキーノにそれまではゆっくり休んでいろ、と優しい笑みを浮かべて告げるとロキは部屋を後にした
最初のコメントを投稿しよう!