冥王様と訪問者

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~夜~ 冥王「……ふあぁ……」 夜、冥王はテラスへと行き、地上とはまた異なった夜空を見上げる これは彼の毎日の日課だ 冥王「……にしても昼間のアレは何だったんd…………ん?」 昼間大音量で謝罪の言葉をいくつも並べ、かといって命ごいをするわけでもなく、冥王が「もういいから帰れ」と言うまで謝り続けた変わった訪問者について考えていると、ふと地面の方にいつもとは違う光景があるのが彼の目にとまった 冥王「……おい、そこで何をしている?」 ?「!!」 それは決して大きな声ではなかったが、夜の静けさの中にはしっかりと響き、その者の耳へととどいた ?「あ、あはは……バレちゃったんスね……」 その者――昼間の訪問者はその少し幼さの残る顔に苦笑いをうかべ、冥王城の庭の茂みからはい出てきた 冥王「質問に答えろ。そこで何をしていた?」 冥王の強い口調に訪問者は少しくせのある雪のように白い髪を片手で整えながら答えた
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