冥王様と元・訪問者

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――コンコン 軽やかなノックの音が響く そしてその直後、返事を返す暇もなくドアは開いた ロキ「起きているか?というか起きろ」 ?「……今ノックした意味あったんスか?」 ロキ「細かいことは気にしたら負けだ」 ロキはそう言いつつ、ツカツカと部屋の中に入ってきて、昨日の訪問者のいるベットの上に何かを無造作に放り投げた ロキ「サイズは多分合ってると思うが……ま、とりあえず着てみろ」 ?「着るって……コレをっスか?」 ロキ「逆に聞こう、他に着る物が今この場にあるか?」 ?「ないっスけど……」 元・訪問者が戸惑うのも無理はない 今訪問者の手の中にあるものはどこからどうみても執事服なのだ ロキ「……何か不満があるならメイド服にするが?」 ?「う……それはちょっと嫌っス……」 ロキ「なら早くしろ。僕がいて着替えづらいということもなかろう?」 ?「わ、わかったっスよ……」 ロキにそう言われ、渋々執事服へと着替え始める元・訪問者 ?「……あの」 ロキ「何だ?」 着替え始めようとした手を止め元・訪問者が口を開く ?「……執事服ってどうやって着るんスかね……?」
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