いつものアイツ
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七時三十分。 何時も通り、遅めの起床。 渚はウサギ柄の色気のないパジャマから真新しい制服へと着替える。 そして鏡の前で腰まである母親譲りの茶髪をとかし、朝食はいいやなんて不健康な事を考えて歯を磨いた。 八時になったら鞄を持って玄関に向かう。 「行ってきます」 返事は返ってこない。 両親は共働きで、この時間には既に家には居ないのだ。 渚はそれを少し寂しく思いながら玄関のドアを開けた。
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