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渚が住んでいるのはマンションの五階。
エレベーターで一階まで降りたら、中学生の頃からの日課になっているポスト確認をした。
そこには一通の手紙。
ハートのシールで封をされているそれを開けて、中の手紙を取り出す。
【愛しています。地球上に存在するどんな生物よりも渚ちゃんを愛して、愛して、愛し続けています。僕達の出会いは……】
渚は重い溜め息をつき、まだ読み途中の手紙を鞄の中にしまった。
便箋三枚分のラブレターを読んでいては学校に遅刻してしまう。
入学式に遅刻するのだけは避けなくてはと、足を早める。
その後ろから着いてきている影に気づいても、彼女は無視をした。
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