17年前の秘密

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化粧直しを終えて、私がトイレから出ると、智司さんが待ちくたびれたような表情で待っていた。 「・・・遅かったな」 「はい・・・。すみません・・・」 「いい席を予約してあるんだ。早く行こう」 そう言って、智司さんは歩きだした。 「はい・・・」 私は、智司さんにエスコートされながら、その席に向かった。 その席は、夜景がとても綺麗に見える席だった。 智司さんはムードを気にする人だから、この席を予約したのだろう。 今日は、私たちの結婚記念日になるんだし・・・。
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