17年前の秘密

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「・・・このラジオは、芸能ニュースまで伝えるんですね。局を変えましょうか」 そう言って、運転手がラジオ局を切り替えた。 運転手の、優しい配慮だった。 ラジオからは、アップテンポな洋楽が聞こえてくる。 それからは、誰も話さなかった。 風野さんは、腕時計をちらほらと見ながら、目的地に着くのを待っている。 私は、外の景色をただ呆然と見ていた。 何も考えたくなかったのだ。 だけど・・・。 景色を見ているうちに、自然と・・・涙がこぼれ落ちた。
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