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私はすぐに階段を降りて、キッチンへと向かった。
智司さんが追いかけてくるかと思ってドキドキしたけれど、大丈夫だった。
キッチンでは、隆太がゴソゴソと冷蔵庫をあさっていた。
「あ、母さん。今日は起きてくるの遅いね」
「・・・ハァ・・・ハァ・・・。ごめんね、お腹空いたでしょ。今から朝ごはん作るから・・・」
私は急いで階段を降りたせいか、息がすごく乱れていた。
「どうしたの?何か取り乱してるけど・・・」
「大丈夫。何もないわ」
「絶対に嘘でしょ。父さんと何かあった?」
「え・・・」
「父さんにキスされた?」
隆太が、真剣な面持ちで聞いてきた。
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