17年前の秘密

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私と風野さんは、しばらくお互いを見つめあった。 風野さんの表情は本当に辛そうで、それが再び私の涙を誘う。 でも、もう泣いてはだめなんだ。 泣きたくなっても、もう風野さんの胸にすがることは出来ないんだ。 「・・・さよなら」 私はそう呟いた。 「あぁ、さよなら」 と言うと、風野さんは私の後頭部を優しく掴んだ。 そして、少し強引に・・・私たちの唇が触れ合う。 ほんの5秒間だけのキス・・・。
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