第序章 回想

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時刻は6時36分。 ホームルーム開始は8時25分。 学校に行くには早すぎる時間。 でもまぁ、たまにはこういうのもいいかもしれない。 俺は玄関を開け、誰もいないのは分かっているのにも関わらず 「行ってきます…。」 返ってくる事はない、いつも通りの挨拶をし、鍵を閉め、学校に向かおうとした。 ………ン………… 「ん?…………」 このとき………『右腕の傷』に違和感を感じた。 擦ってみたが、いつもの疼きじゃない。 それに今なにか…? 「…気のせいか。」  
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