人狼病

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 人狼病 それは何百年も前から存在する 『不治の病』である。 伝染病から引き起こす体質の変化、新種の病原体、狂犬病や獣化病の突然変異など色々な説があるが、根本的には何も分かっていない。 ただの噂や怪奇現象、都市伝説などで済まされ、医学、科学どれにも当てはまらないこういった話は我々の耳には届かず消える。 しかし、人狼病は存在する。 人狼病にかかってしまった者は、気が狂い、理性を無くし、凶暴化する。 一度気が狂ってしまえば、もう治す見込みがない。 人狼病にかかれば最後、感染者が待つものは 死 だけである。 そして医師や学者達は『人狼病』について問うと、首を傾げたあげく最後にはこう述べる。 あれは、病気やそんな類いではない、例えようがない。強いて言えばあれは………… 《 呪い》  だと。  
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