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夕方になり、もう1日も終わりかける頃になると、決まってシギの使いが訪れる。
ルイ「今日は何でしょう?」
慣れた手つきで手紙を広げると、ルイは固まった。
『やあ、ルイ
この世に未練はないか?
……おっと、死ぬ訳ではない。
世界を渡ってみたくはないか?
明日、私の家に招待する。
そこの使いが向かえに……
もとい拐いに行くから。
荷物まとめておきなさいね。
黒星家 36代目当主 シギ』
シギの使いが頭を垂れた。
*「主様は次元渡りを習得した模様で、貴女と旅をしたいと申されました。」
ルイ「……では仕方ないですね。明日は頼みます。」
ルイは、困った主を持った使いを労って帰した。
柊沢ルイの日常は、ここで途切れる。
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