柊沢ルイの日常。

2/2
前へ
/15ページ
次へ
夕方になり、もう1日も終わりかける頃になると、決まってシギの使いが訪れる。 ルイ「今日は何でしょう?」 慣れた手つきで手紙を広げると、ルイは固まった。 『やあ、ルイ この世に未練はないか? ……おっと、死ぬ訳ではない。 世界を渡ってみたくはないか? 明日、私の家に招待する。 そこの使いが向かえに…… もとい拐いに行くから。 荷物まとめておきなさいね。 黒星家 36代目当主 シギ』 シギの使いが頭を垂れた。 *「主様は次元渡りを習得した模様で、貴女と旅をしたいと申されました。」 ルイ「……では仕方ないですね。明日は頼みます。」 ルイは、困った主を持った使いを労って帰した。 柊沢ルイの日常は、ここで途切れる。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加