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そこは森の奥深く。
神秘的な場所。
清流が滝から流れ落ち、滝壺から引かれる川には魚達が気持ち良さそうに泳いでいる。
ルイ「わわっ。あ、ありがとうございます。」
*「主様は滝の奥に……。」
使いは頭を下げて消え去った。
ルイ(滝の奥って……)
改めて目の前の滝を眺める。
迫力満点のその滝。
あの滝壺は相当な深さであろう。
滝壺というものは、水の流れが他と違っていて、簡単には上がれない。
つまり、早い話が死ぬということ。
ルイ(無理無理無理無理無理)
*『ルイ…?』
ルイ「!!!」
悩み悶えるルイの後ろには、あのシギがいた。
シギ『何してるの。ついておいで?』
滝に向かってシギが歩く、その後をルイが慌てて追う。
どうやら、シギは滝の裏に行くようだ。
しかも慣れているようで、何事もなく目的地に到着できた。
ルイ「使いの方に聞いたのですが、次元渡りなるものを習得したとか?」
シギ『うん。した、した。だからルイを呼んだんだよ。』
ルイ「……?」
シギは真剣な顔つきになった。
シギ『ね、ルイ。どの世界に行きたい?』
ルイ「は、い…?」
シギ『次元渡り。ま、属に2次元トリップと同じ効果を起こす。……ただ違うのは、望んで扉を開けるのかどうかだ。』
ルイ「シギは開けれるってことですか……。」
シギはにっこりと笑うだけに留めた。
ルイ「なら、戦国BASARA」
やけくそで言ってしまったのが間違いだった。
シギは嬉しそうに手を叩いた。
ゆっくりと重量感のある扉が1つ現れる。
ルイ「な、なに!?真理の扉っ!?」
シギ『似てるよね♪』
その扉が開いた瞬間、2人は吸い込まれて消えた。
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