第一章

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ヒュォォォ……… 「気持ちい…」 私(音)は屋上に来ている。 もう、入学式を終えて何ヶ月だろう…。 6ヶ月?かな。 もうそんなに経つか。早いものね。 特にやることがない私は 常に屋上に身をおいている。 友達いないしね。 屋上は立ち入り禁止じゃないから誰でも入れる。 それでも人は全く来ず、来る人間なんて私くらいだ。 人と出会うことなんてまずない。 ある意味、素晴らしい。 不思議だな…。漫画とかだと賑やかなのに。 ………秋風が頬を掠めた。 乾燥した風は、寂しくてチクチクする。 「痛い…」 さっきは気持ちよかったのに。
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