469人が本棚に入れています
本棚に追加
理解の出来なかったソウワは更に詳しい説明を神子に願った。
神子の口からはたった一言。
“世界が壊れる”
余りの大事にソウワは慌てて村人に伝えた。
村人が集まった中、布の向こうで神子が言った。
“力在るモノは全て向こうに渡らなければならぬ。
私は入口を創り、そちらへ向かう”
事実上の離脱宣言。
村から恩恵が消えると、村人は必死で神子を止めた。
しかし神子、その願いを頑なに拒否。
己の力を最大限に使い、力在るモノ全てを吸い込む門を創った。
それは成功し、神子とソウワはこの地へと降り立った。
……後に続いた村人を引き連れて。
そこは村人にとって余りに厳しい土地であった。
生き物全てに力の宿る土地。
多くが死に、生き残った者は身を守る為の術を身につけた。
生活が安定するとソウワは村を復活させた。
その村は他にも門へと吸い込まれた人間が集まり、街となり、国となる。
しかし、それを許さぬモノがいた。
元からいた生き物。
門に吸い込まれた人間以外の生き物。
人間以外全てが敵であった。
ソウワ達は戦う。
手に武器を握り、術を使い。
そして双方傷つき、力尽きそうになった時、相手から使者が訪れた。
最初のコメントを投稿しよう!