死神と天使

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「そうそう、あの子の寿命がきた時は魂を一時間以内に取ってよね。じゃないと、悪魔になっちゃうから。」 鎌を突き出してるままなのに普通に喋る天使。 「そのつもりだ。」 死神が魂を取らない限り魂は身体から離れることが出来ない。その状態が一時間以上続いてしまうと、悪魔になってしまう。 俺の推測だが、魂は身体の中にあるものだから魂が外にいると何らかの作用で悪魔になってしまうのだろう。 「なら、良かった。てっきり情がうつって取らないかと思ったよ。」 悪魔を倒すのも仕事だから増やさないでよー面倒なんだから。と付け加えて言う。 情か…。確かにもう情はうつってるな。執着しないように寿命を見たら一度その場から離れ、寿命がくる数分前に現れるようにして情をうつらないようにしてたんだがな…。 裕翔の時もそうするつもりだったのに起きるし、微笑むし、と出会った時のことを思い出し仕方ないと微笑する。 でも、情がうつっても裕翔を悪魔にするような真似は絶対にしない。それが、友達として出来ることだろうから。 「…ムカつく。いい事教えてあげるよ。死神の血を飲ませば寿命は延びる。勿論、禁忌だけどね。」
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