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「こんな優しいリョウスケと友達になれたなんて嬉しい。神様に感謝しないとね。」
俺を優しいと言う裕翔の方が優しいと俺は思うが、裕翔が願うなら友達になろう。仕方ない。だって、裕翔なのだから。
「…俺もだよ。裕翔」
と言うと満面の笑みを浮かべ、ばんざーいとか言いながら手を上へ挙げる。
残りわずかな時間だけど最期まで側に居てやろう。それが、友達ってやつだろう。
「リョウスケ、ずっと友達だからね。」
と、言う裕翔は何度も言うけど変な奴だ。
死神の俺を怖がりもせず優しいと言い、しかも友達にまでなろうとまで言うのだ。
今まで見たこともない。
でも、そんな裕翔だからこそ、
寿命よりも長く生きて欲しいと思い、奇跡を信じたくなるのだろう。
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