拝啓、名も知らぬ君へ。

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いつからか、 何故だか電車に乗り込むと 必ず空いている席が ひとつあって。 それは、君のとなりで。 僕は毎朝となりに座っては どきどき緊張していました たまに見る寝顔に どれだけ心揺さぶられた事か。 今となってはこれも いい思い出だけどね。 何度も何度も隣になるうちに、 君が "その問題、難しいよね" って初めて話掛けてくれた時は 心臓が止まるかと思った。 嬉しすぎて。
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