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俺は普段履いている靴のかかとを潰して靴をはいた。 そのまま玄関のドアを開けて、ポストの中を見た。新聞と母さんが購読してるファッション系の雑誌が入っていた。 「あんな歳なのにまだ読んでるのかよ」 俺はそれらを取るとリビングに戻った。母さんはまだ朝ご飯を作ってる途中みたいだ。 「母さんの雑誌、机の上に置いておくからね」 雑誌を置いた後、俺は時間つぶしのために久しぶりに新聞を読もうとした。俺は新聞に挟まっているチラシをよけた。 すると、新聞とチラシの間に真っ白な封筒が入っていた。表には何も書かれていない。しかし、裏には俺の名前が書かれていた。それを眺めていると、母さんが話しかけてきた。 「その封筒は?」 「俺宛の手紙」 母さんは少し不振がった表情を見せた。
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