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２年生の教室の前は、すでに人だかりができていた。
ドクドク、心臓の音が大きくなる。
「はいはい、ちょっとごめんねー」
人波をかきわけてぐいぐいと進む真亜莉に続き、クラス替えの張り紙の前に到着。
まずはＡ組。
担任は……石田先生じゃない。
あたしの名前も……。
よし！
ないない。
ホッとして、隣のＢ組の欄に目を移す。
そこにも、あたしと石田先生の名前はなかった。
次は、Ｃ組、と横に体を移動した時。
「きゃー！りおりお！あたしとりお、一緒のクラス―！！」
真亜莉がガバリと抱きついてきた。
「えっ、ほんと！？やった！どこ？何組？」
真亜莉を抱きしめ返しながら、あたしはキョロキョロと張り紙を探した。
「Ｅ組！Ｅ組！」
興奮した様子で、真亜莉が指を差したのは、少し離れたＥ組の張り紙。
結城りお。
渡瀬真亜莉。
２つ並ぶ名前が目に飛び込んでくる。
「ほんとだー！やったー！」
ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、真亜莉と手を取り合って喜ぶ。
で、Ｅ組の担任は――！？
真亜莉と同じクラスでテンションの上がったあたしは、その勢いのまま担任の名前が書かれた欄に視線を移した。
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