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数時間後、テレビの上部に指名手配犯が逮捕されたテロップが流れた。
｢やはり、狼君何か持ってるなぁ｣
｢狼君ってあの男の子の事ですか?｣
｢そう、尾神(おかみ)震浮(ふるう)君、通称狼君。その少年の名前さ。お前と同じ獣人種で狼のミミと尾、黄色い瞳が特徴の狼人種の子供｣
｢昔はお前みたいに捨てられてたみたいだが今は尾神家の養子だ｣
彼は一息吐くとこう続けた
｢だが、人に構ってほしいためか嘘を良く吐くんだ。お前に教えたようなものをな｣
｢へぇ、そうなんですが｣
｢で、皆揃ってこう言う｣
そう一息吐きこう呟いた。
｢これが本当の狼少年か、てな｣
誰も言ってない。
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