プロローグ的な??

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単純に言うと俺には過去の記憶がない 何故かって?俺も知りたい んで気づいたときには雨の中一人で空見て突っ立ってたんだ 場所も解らなければ知ってる人もいない ただ寒かった。体がとかじゃなくてなんつうか……全てが 人間ってこうゆう時かなり不安になるんだよね その時 正面から声が聞こえたんだ 「空なんか見て楽しいか?」 俺の前には一人の女の子が居た。不思議そうにしてこっちを見ていた。 女の子は髪が肩くらいまでで長さがバラバラで少しボーイッシュな感じだ。目は黒くぱっちりとしていて、鼻も高く美少女という部類だった。身長は150近くあり、細い感じがした 「……………………」 俺は黙りこんだ 何故ここにいるのかも空を見ていたのかもわからない そんな俺を見て 「私は………空が嫌いだ」 そう一言言った 「……俺は……良くわからないんだ………何もかもが………」 気づいたときには彼女に向かって微笑んでいた。 彼女は俺の笑顔を見て俺の額に手を当てて目を瞑った そして、目を開けた 彼女の目には少しだけ涙が溜まっていた 「悲しいかも解らないんだな。アンタは。」 俺は笑っていた なのに彼女は「悲しい」と言った。 わからない なにがなんなのか 俺は一体何者なのか 何一つとしてわからない ただ一つわかるのは 俺は真っ赤な世界の中で一人だけたっている 断片的に流れるこの記憶だけだ 彼女はそんな俺を自分が濡れるにも関わらず抱きしめてくれた 「わからないなら悲しまないでいいんだよ。」 そういって強く抱きしめた あぁ、暖かい。 俺が欲しかったのは この暖かさだったんだ。 「今はゆっくりと。おやすみ」 その一言を聞いて俺は 「ゴメン……ナ…サ……イ……」 そう呟いて目を閉じた。
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