また君に番号を聞けなかった

1/1

105人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ

また君に番号を聞けなかった

家へ帰る電車に 今日もまた乗ってしまった いつものように いつも通りに 会える日は深刻なほど 限られているのに ちょっとだけ話せただけで 満たされちゃったんだ 家に着いて押し寄せる後悔 自虐思考 チャンスはあった、 確かにあった なのに…なのに… また君に番号を聞けなかった また会える日があるから 後に回してしまった 勇気がなくて 一通り悔しがって ちょっとだけ落ち着いたら 話せた内容を思い返し悶える その言葉僕にくれた 表情一つで 僕の世界に花は咲き渡る 昨晩フトンで決意した言葉は いざ君を目の前にしたら 何故か言えない また君に番号を聞けなかった またねと言ってサヨナラ 今日可愛かったなぁ… って↑こんな具合で 次、明日、また今度って 君が居なくなってから 後悔しても遅いのに 絶対辛いのに また君に番号を聞けなかった! 話すだけで汗が出た! 目を合わせられないくらい 君が愛おしくて 彼氏とかは居るのかな? 休みは何してるのかな? 僕をどう思ってるかな? 聞きたいことだらけ… 080のほうかな? ドコモかなエーユーかな ソフトバンクかな? 待ち受けは美和さんさんかな? 君を知りたくて 君を知りたくて (大好きな君へ魂の語りTIME) 君の番号を入れるためだけに 僕の赤外線受信部はあるんだ 普段の何気ないことを話したり 道に居た猫の写真を送って (可愛いね♥)と愛で合ったりして 少しずつ少しずつ君を知り 少しずつ君との距離を縮めて行き そしていつかゆくよくはそう いや、しかしそれには そのためには大好きな君に番号を… 番号を聞かなくてはならない! それがどれだけ怖いことか おわかり頂けるであろうか? もし断られたら僕はもう 死んででしまいたいくらいだ! どうすれば良いんだ? どうすれば良いんだ? 殺してくれ! もういっそ僕を殺してくれよ! 君の美しい手で僕を!
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加