act1

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カチッカチッカチッ… 教室には時計の音だけが響いていた。 カチッカチッカチッ…ガチャンッ 時計をとめていた釘が弛くなっていたのか、時計が音をたてて床に落ちた。 カチッ…カチッ…カチッ… 秒針は止まってしまったが、どこからか気味悪く…教室からは時計の進む音が聞こえた。 いや、進んでいるのではなく、巻き戻されているのかもしれない。 空間が歪んだ…。 「どうなってんだよっ…これっ」 歪んだ空間は、最初から俺を飲み込もうとしていたかの様に、俺さえも歪ませていった。
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