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『おかえり』
コートと共に1日の重さを
脱ぎ捨てた私に
あの人は微笑んでいる
スリッパの温もりを感じながら
後に続いた
『温まるよ』
彼が差し出したコーヒーカップ
私専用の猫の柄がついたコーヒーカップ
指が急に温かくなるのを感じ
痛みさえ覚えた
湯気に見え隠れする
彼をちらりと覗いて
一口飲んでみる
ココアの量
大人びて入れるようになった
少しのブランデー
あなたはなんでも
知っているんだね
私の好きなもの―
《あなたが入れてくれるホットココア》
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