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緑風吹きつける午後
ひびが入り余力を失った
カフェのイスに座る
《永遠》を謳う
光の天使達の戯れが
チクチクと目に刺さり
時間の感覚を麻痺させた
カプチーノを差し出す
ウェイトレスのしなやかな指も
若き乙女の色を見せて
夏の訪れを歓迎しているようだ
私は額に浮かぶ玉の露を拭い
泡を割って注がれる
ほろ苦き友人を楽しむことにした
ゆっくりと吐き出される
呼気は悠久の時と混ざり
私はこの時確かに
《世界》の一部になれたのだ
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