+'*cafe".

2/2
前へ
/11ページ
次へ
緑風吹きつける午後 ひびが入り余力を失った カフェのイスに座る 《永遠》を謳う 光の天使達の戯れが チクチクと目に刺さり 時間の感覚を麻痺させた カプチーノを差し出す ウェイトレスのしなやかな指も 若き乙女の色を見せて 夏の訪れを歓迎しているようだ 私は額に浮かぶ玉の露を拭い 泡を割って注がれる ほろ苦き友人を楽しむことにした ゆっくりと吐き出される 呼気は悠久の時と混ざり 私はこの時確かに 《世界》の一部になれたのだ
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加