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助手席側が梨華の家側に停められていたから
運転手側のドアが開いても車の中が見えない。
でも微かに男女の話し声が聞こえる…
すると、開いたドアから
男の人が降りてきた。
「梨華サンですよね?
弘子を助けに行くのに協力して下さい!」
そう言い終わる頃には
その男は梨華の前に居た。
その男の声は電話で話をしていた男の声ではなかった。
「どうぞ、乗ってください」
助手席のドアを開け梨華に助手席に乗るように促してきた。
梨華の足取りは重かったが
吸い込まれるかのように助手席に座ってしまっていた…
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