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「りかぁ~
今日こそはヒロの為に時間を空けてね」
学校に着いて教室へ向かう梨華の周りをクルクルと回りながら
弘子は話し掛けてきた。
弘子は高等部からこの学校に通いはじめた女の子。
梨華とは違うクラスなのに
出会ったその日から
毎日話し掛けてきていた。
「………」
梨華は弘子からの誘いにどう答えたらいいのか分からず、無言で歩き続けていると
弘子は梨華の前に立ち
梨華の歩きを止め
「梨華、学校が終わったら
電話するから!」
それだけを伝えると
弘子は自分の教室へと向かった。
弘子が目の前から居なくなり、梨華も教室へと向かった。
弘子は梨華に毎日、遊ぼうって誘う…
梨華は無言か「今度ね」としか答えていなかった。
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