0・異世界の事情

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「……代償は?」 あぁ。 やっぱり、ティキは鋭いな。 「代償は《僕》だよ。運命の御子が存在する本当の意味は絶対魔法の行使にある」 「だめだ!」 「そんなっ!!」 やっぱり二人は優しいよね。 だからこそ、僕は君達を救いたいんだ。 「僕の命と引き換えに、対象物を消滅させる。これ以上、良い手はないだろう?」 「リュウ……」 「貴方が犠牲になる事はないじゃない」 「ありがとう。でも、やるよ。出会えて良かった」
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