0・異世界の事情

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アルスとティキ。 二人と歩んだこれまでが思い出として鮮やかに蘇る。 やっぱり離れるのは寂しいけれど……僕は決めたんだ。 『世界よ。我が身を代償とし、次元の扉を開け。召喚せよ。総ての属性と無限の魔力を纏わせて、敵を打ち砕け!!』 僕の身体が白い粒子に分解されてゆく。 アルスとティキの泣き顔が視界に入る。 どうか笑って…… 幸せに…… 僕は君達のお陰で…… 視界さえも白く染まる。 ああ……
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