ここが僕の居場所

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「『ワシがトイレに入る前、女生徒が出てくるのが見えた』変態の教頭はそう語ったぞ」 「私は何も知らないわ」 僕はその日の放課後。 ある女生徒の家を訪ねていた。 体調不良で休んでいた隣の席の彼女の見舞いというのが口実だ。 「しらばっくれるな。エロ本の最後のページにお前の名前がマジックで書いてあったんだ」 僕がそう静かに詰め寄ると、彼女は泣き崩れてしまった。 「そうよ、私よ。私が仕組んだのよ。でもまさか、兄がロ本に自分の名前を書くような人だったなんて。……人ってわからないものね」 泣く子をなだめるように努めて優しい語調で尋ねる。 「なぜそんなことをした?」 彼女は悔しそうな顔で僕を見上げる。夕日が涙を照らして、一瞬、美しく見えた。 「だって、貴方は女子にモテすぎるから。だから……、だから、評判を落したかったのよ。授業中に手を挙げたのもそうよ」 僕は泣き濡れる彼女にこう言った。 「ばかだな」 両腕で彼女をだき寄せ………………………………、るフリをして平手打ちした。 「あと、緊張したので催した。トイレ、借りるぞ」 「は、はいぃぃ。喜んで」 その後のことは皆さんの想像にお任せする。
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