常識の世界にある当たり前という壁

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「へ?」 私が足を動かすのを諦め、他に逃げる手段がないか探していた時アリス?は問うてきた。 「普通じゃないこと」 「………あ、月?」 普通じゃないこと。おそらく赤い月のことだろう。 「うん、違う」 あ、違うんですか。 「ここの世界だよ。気づかないの?」 ………? 周りを見渡すが特に変わった様子もない。唯一おかしいのは目の前の少女ぐらいだ。 「どういう事?」 そう聞くと少女はじっと私を見た後、黙ってベッドから降りてしまった。 よかった。これで逃げれる。 そう思って足を動かそうとする。が、 「………あ、あれ?」
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