常識の世界にある当たり前という壁

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「いっ……いやああああ!」 足が動かず逃げられない。無駄だと頭では理解しながら、次くる衝撃に耐えるべく両腕で顔を防いだ。 ……しかし、 「久しぶりだねェ。アリスもどキ」 衝撃はこず、かわりに聞こえた機械音の声。 恐る恐る腕を下ろし、前をみる。 そこにいたのは、アリス?と同じ輝く金髪を持つ《人形》。 「のけ。コスプレ女装野郎」 「薄汚れた洋服を着てるもどきに言われたくないナ」 「……オマエ……!」 「相変わらず短期だナ。それじゃモテないゾ☆」 …何がなんだか分からない。 そんな私を置いといて会話というか罵り合いを始めてしまった二人。 金髪の人形の目の前では、相変わらず眼と金髪しか見えていないアリス?がいる闇がもごもご動いている。しかし、まるで見えないバリアがあるかの様に、こちらには来れない様だ。
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