688人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
―ストンッ
声の主が永倉の前に表れる
永「……山崎か」
山「はい」
佐(山崎?……ああ、山崎烝か)
表れたのは監察方の山崎烝
永「それで?」
山「はい
一昨日、呉服屋の近くで殺された娘がいましたよね。その現場を目撃した者がいたようで、
…その者によると30代くらいの複数の男による犯行だった模様
人相もそこで死んでいる者達と一致します
故に彼が言っていることは真実でしょう」
そう言って山崎は私の方へ顔を向ける
そして何故か、山崎は私の顔を見て目を見張った
山「―――き、君は!?」
「………??」
永「なんだ知った顔か?」
山「…………はい」
むこうは私を知っている様子
私は初対面のはずだ
(………いつあった?)
私は気持ちをそのまま顔にだす
永「何だ?むこうは知らないみたいだぞ?」
山「ああ、そりゃあ――」
そう言って山崎が話しだそうとした時!?
―ヒュッ
?!
突然背後から風を切る音がした
.
最初のコメントを投稿しよう!