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山崎が変化に気づいた途端、佐助の纏う空気が変わった
―ザワッ
「「「「!?!?!?」」」」
沖「!?!?」
そして
―カキィィン
佐助は一瞬力を抜くことで、不意をつき沖田の刀を弾きとばした
そして鳩尾を刀の柄で強く殴る
沖「――ゔっ」
沖田は小さくうめき声をあげるとそのまま気を失い、前のめりに倒れこんだ
―トスッ
気を失った沖田を受け止める………
……いや受け止めようとした
「うわぁ!?」
―ドサッ
足に力が入らなかったため、支えきれずそのまま後ろに倒れてしまった
「…つっ……ぃって~…………つか、重!」
女顔とは言え、沖田も男である
上に乗っかられている状態から体を起こすには力がいるわけで……
力の入らない今、なかなか上体を起こせないでいると永倉達が駆け寄ってきた
永「おいおい!大丈夫か!?」
原「何処か打ってねぇか!?」
斎「…頭を打ってはいないな?」
永倉達は物凄く心配そうに聞いてくる
そんな永倉達の焦りように私は軽く笑ってしまった
「…クスクスクスッ
……ハハッ………俺は何ともない
この兄ちゃんは……気を失ってるだけやろ、暫くしたら目ぇ覚める」
そう言って永倉達に沖田を任し
続いて自分も立とうと、体を起こそうとする
すると目の前にスッと手が伸びてき
た
山「掴まって」
「………あんがと」
一瞬迷ったが、折角手を差し出してくれたのだ
素直にそれに掴まり、立ち上がる
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