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だから私は頭の激痛に堪え、必死に首を振り続けた
山「わ、分かった医者は呼ばん
やから落ち着き」
山崎はそう言って首を振るのを止めさせる
私は山崎の顔が見えるよう顔を上げ、か細い声でありがとうと伝え微笑んだ
だが、
そのすぐ後、ものすごく強い痛みが私を襲った
「あ゙あ゙!!……」
私は痛みに堪えきれず
そこで意識を手放した……
―――――――――
――――――
山崎side
少年はわいが医者をよぶと言ったとたん必死に首を横に振り出した
最初は意味が分からんかった
けど、痛みに堪えながらも、必死に首を横に振り続ける少年に
「わ、分かった医者は呼ばん
やから落ち着き」
そう言うしかなかった
わいの言葉に安心したのか彼は微笑み、今にも消えてしまいそうな声でお礼を言ってきた
だが
その後、強い痛みが襲ってきたのか、うめき声を上げてそのまま気を失ってしまった
倒れ込む彼を咄嗟に受け止める
腕のなかで気を失っている少年を見つめていると永倉から心配そうな声がかかった
永「気を、失ったのか?」
山「……そのようです」
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