*壬生浪士組*

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(―――う…ん……?) 意識が朦朧とする中、目を開く だが視界がハッキリとせず、焦点が定まらない 目を摩りながら、腕に力を入れ重たい身体を起こす 視界がしっかりしてくると 障子の向こう側が朱く光っていることに気づく (……夕方?) キョロキョロと辺りを見渡すと、見慣れない部屋が目に入った (……ここ何処だろ) 今気づいたが、私は布団に寝かされていたみたいだ だが自分には布団で寝た記憶などない それどころか何処かの家に入った記憶すらない (………ああ) しばらく思案していると昨日の出来事を思い出す 私は昨日、沖田達に襲われているときに気を失って… そこで記憶は途切れている そして今は布団の中… .
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