*壬生浪士組*

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尚も頭を下げ、必死に謝り続ける永倉に 「別に気にしていない」 ……と言いたいところなのだが 声が出ない なので布団から出て、永倉に近寄り肩をポンポンッと軽く叩く 永倉は少しビクッとしたが ゆっくりと顔を上げた 目が合うと 私はニッコリと笑う 最初は意味が分からなかった永倉だか、笑い続ける私をみておどおどと言葉を紡ぐ 「……??……ゆ、許して、くれるのか?」 私は当然とでもいうようにコクコクと首を縦に振る 永倉はそんな私を見て すまなさそうな顔をしながらもありがとうと お礼を言った .
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