エウリックの立身記

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エウリックの立身記

時は、エルマルク紀1000年、ここはカルバニア大陸の巨大帝国サルマンの領内の東の辺境、ラバン州州都ヤルダン。 今ここではエルマルク紀1000年記念の式典が行われている。この式典はエルマルク紀100年単位毎にヤルダンで行われている恒例行事である。 というのも、ここ、ヤルダンは【エルマルク紀】という名の由来であり、サルマン帝国の国教である、エルマ教の始祖、ガナン=エルマルクの出身地といわれる場所なのだ。 そして今、式典開幕のスピーチを終えたのが、ここヤルダンを州都として拡がるラバン州を治める太守コサルク。 その隣に控えている、護衛隊長その人が、のちのエウリック王エウリック=ロバートである。 まずこの男、エウリックがどのようにしてラバン太守コサルク付きの護衛隊長の座に上り詰めたかを記していこう。
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