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それから数日
伊織は、たびたびそこを訪れるようにしていた
それは、彼が何者か知りたいという好奇心と、なぜ彼からあんな感覚がしたのか確かめたかったからだ
「幻とは思えないんだよなー…あれ」
伊織は買ってきたパンを食べながら空を眺めた
近くに小鳥が来たのでパンを少し上げると伊織は違和感を感じた
そう、あの時と同じ感覚
ハッと草原を見ると
「いた…」
草原でたたずむ彼を見つけたのだ
そして伊織はある疑問に追われた
ここには誰もきていないし人の気配はなかったのに
-------彼は現れたのだ--------
「あいつ、何者なんだよ」
そうつぶやくと伊織はまた
彼と目があったのだ。そして今度は視線を逸らさないように彼を見ていた
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