1・迷子の幽霊

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それから数日 伊織は、たびたびそこを訪れるようにしていた それは、彼が何者か知りたいという好奇心と、なぜ彼からあんな感覚がしたのか確かめたかったからだ 「幻とは思えないんだよなー…あれ」 伊織は買ってきたパンを食べながら空を眺めた 近くに小鳥が来たのでパンを少し上げると伊織は違和感を感じた そう、あの時と同じ感覚 ハッと草原を見ると 「いた…」 草原でたたずむ彼を見つけたのだ そして伊織はある疑問に追われた ここには誰もきていないし人の気配はなかったのに -------彼は現れたのだ-------- 「あいつ、何者なんだよ」 そうつぶやくと伊織はまた 彼と目があったのだ。そして今度は視線を逸らさないように彼を見ていた
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