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そして俺は番号を打ち終わると通話ボタンを押した。
トゥルルル、トゥルルルガチャ
「はいっ、ショッカー人事部です」
電話先からは元気の良いハキハキとした女性の声が聴こえてきた。
しかしショッカー?というのは知らない会社名だな。
「もしもーし、どちら様ですかー?」
「あ、すいません。新聞の求人広告を見て電話したんですが…」
「はい。お電話ありがとうございます。ショッカーへの就職をご希望でよろしいですか?」
「いや、あの、ヒーロー募集って書いてあったんですが…」
「ご都合のよろしい日に当社へご来社いただければ、詳しいお話が出来ると思いますが、どうなさいますか?」
「あ、じゃあ、明後日なら空いているので、その日に伺っていいですか?」
「はい、ありがとうございます。では当社の最寄りの支社か営業所をお伝えしますので、そちらのご住所をお教え下さい」
こっちの住所を伝えると、実家から車で15分くらいのところに営業所があり、そこで明後日の午後、詳しい話を聞かせてもらえることになった。
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