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深夜の📱……
「……はい」
「起きたか??仕事がはいった…中央病院だから自分の車でこれるか?オレが霊柩で行くから。」
「…はい わかりました」「頼むな。」プッ…ツーツー
あたしは📱を眺めながら時間を確認する。
…午前2時45分
さて行きますか…
とりあえず 🚬に火を付けた。
病院で亡くなると身体の処置にだいたい一時間位かかる。3時半を目安に仕度をしよう。
「葬儀社です。A様をお迎えにあがりました」
病院の裏口の事務室に声をかけて、ストレッチャーを指定された場所に移動する。
しばらくすると病室に通され 家族と対面する。
みな泣き顔で「よろしくお願いします…」と頭を下げられる。
「この度は御愁傷様でございます」
あたし達は丁寧に頭を下げて故人をベッドからストレッチャーへ…
その時 故人の連れ合いのおばあちゃんが大声で泣き出し 床に崩れ落ちた。
おばあちゃんは、家族に抱えられながらやっと立ち上がり病室を後にした。
深夜の搬送は家族も大変だ…
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