4人が本棚に入れています
本棚に追加
「...ぉぃ。...おい、数馬。」
茂樹の声が聞こえると、教授は前にはいなかった。
どうやら、寝てしまったらしい。
「小野ちゃん、参考書ありがとうやってさ。」
寝起きで細くなった目には、閉じた参考書が目に入った。
「あ、寝てしまったか」
「ホンマに。いつから寝てた?」
「わかんない。敦、ノートみせてくれ。」
「10,000円。」
「...じゃ、借りるな。」
「あ、でたスルー。最低やな」
敦のノートを取り自分のノートに写し始めた。
「なぁ、数馬。4限終わったら、いつものとこ来いよ。」
茂樹の言葉に耳を傾け「わかった」と答えた。
最初のコメントを投稿しよう!