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薄暗い廊下から光がもれる。 503、今日の教室だ。 後ろのドアから入ると、講義を受けるいつもの面子がいた。 「お、数さん。おはようございます。おい、お前もちゃんと挨拶しろよ。」 「あ、うっす、数馬。」 「お前、「うっす」って...。失礼やろ。なぁ数さん?」 いつものノリだ。 もう慣れた。 「おはよう。別に大丈夫。ってか早くない?来るの」 「あぁ、それは、俺ら朝からサークル行っとったから。なぁシゲヤン。」 「うん。」 2人は、大学で出来た友達。 神田 敦(カンダアツシ)と菅田 茂樹(カンダシゲキ)だ。 ちなみに敦は、関西から来ている。 「がんばってんだな。」 数馬は、彼らの後ろの席に座った。
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